6月4日
ダイアン クライスさんによる アンティークレースレクチャー
Lace Memories and Mosaic
「解き明かされる ヨーロッパ貴族女性の人生」2 婚礼のレース をテーマに
興味深い レクチャーが開催されました
前回の赤ちゃんだったころの 始めてのレースのお話で、中世近世の赤ちゃんの誕生を
祝福する レース アイテム 洗礼式のためのドレス
誕生から お嫁入りまで時間をかけて
少しずつ 準備される リネン類・・・・
今回は いよいよ ウエディング にまつわる レース をお持ちいただきました
どれも これもザレースセンター 原宿の
小さなお店の中 手元で見せていただく のがもったいない
すばらしいものばかりでした。
博物館クラスのレースという表現が ダイアンさんのレースコレクションの
形容詞のようになっていますが
数ケ月前まで実際にミュージアムに 展示され、ガラス越しにうっとり見ていたレースを
今度は真近に手にとって見ることができる、貴重な時間でした
「えっ あのレース を ここで さわれるなんて ?!」と 参加された方から。
二人の幸せを願う 平和のシンボル 鳩や鹿のモチーフのベッドカバー
ホ二トンレースのヴェール
ナポレオン3世の時代のドレスの裾レース
1800年代のウエディングドレス
結婚の日だけのための ナイティ キャミソール ドロワーズの3点セット
中でも印象的だった シルバーで縁取られた 白い絹の布製の
おそらく オーダーメイドのお箱に入った
漂白されていないベイジュの ポワンドガーズの 襟とカフス
その中に添えられた 手紙を ダイアンさんが 読んで くださいました
それはおばあ様からお孫さんへのプレゼントでした
二人の貴族女性の人生 が垣間見られ
結婚 ・ 装うこと・ 1枚のレース ・ 全てが現代より ずっと
重く 意味深くそして 輝いて 生活の中の多くのことがまごころ
あふれる儀式のように大切に大切にあつかわれて
いたことが感じられました
ダイアンさんの優しい笑顔
ときには声をつまらせながら伝えていただく お話しは
ふれるたびに ・・ Lace Memories and Mosaic
その価値が大きくなってきています
美しいレースはけっして見あきることはなく
その背景にもふれれば
もっともっと 興味がわき 愛着も育っていきます
ふれれば ふれるほど もっと大切な時間に なってきました
次回は 7月2日金曜日午後2時から いよいよ 貴族女性の人生終盤の レース
まだ見てもいない 映画に今から胸が 詰まるような 想いです